大会長挨拶

第55回全道高等学校美術展・研究大会の開催にあたって

 上野の森美術館でのフェルメール展を訪れたのは平成31年(2019年)1月、また、東京都美術館でのクリムト展を訪れたのは令和元年(2019年)7月でした。私は美術に対してそれほど造詣が深い訳ではないと自覚していますが、その年は偶然ではありますが都内の美術館を2回訪れました。もちろん、その年の終わりには、現在、全世界の人々を苦しめているパンデミックがやってくるなどとは夢にも思わずに。
 それから2年が経ちました。今となっては、都道府県をまたぐ移動も制限され、上野周辺の数ある美術館のどれを取っても、私たち北海道民にとっては遠い存在となっています。
 さて、そのような状況の中、本美術展・研究大会が「Web美術展」併設という形態も含め、盛大に開催できますことに主催者を代表して心から感謝申し上げます。
 今年度の大会は「ガフ(画布)に魂を込めよ」をテーマとし、全道11支部から作品が出品され、様々な取組を通して研究を深めることを目的として開催するものです。参加される生徒の皆さんには、作品鑑賞や研修会等に、主体的・積極的に関わることによって、自らのスキルアップを図ることはもとより、各学校における今後の活動の充実に向けて取り組んでほしいと思います。
 8月に開催された「わかやま総文」美術・工芸部門には、本道の14の高等学校から出品がありました。素晴らしい作品を出品してくれた生徒の皆さんに心から感謝したいと思います。本美術展・研究大会においても、生徒の皆さんが日頃の活動を通して創り上げた力作が、見る者を魅了し、感銘を与えてくれるものと期待しています。
 結びに、ご後援をいただきました札幌市をはじめ、当番校をお引き受けいただきました北海道札幌西高等学校及び美術専門部の皆様に心から感謝申し上げますとともに、参加された生徒の皆さんが本美術展・研究大会で得た成果や友情の絆を、今後のそれぞれの活動や人生に活かしてくれることを心から祈念申し上げ、挨拶といたします。

北海道高等学校文化連盟会長 飯田 知男
(北海道札幌丘珠高等学校長)

副大会長挨拶

総力を挙げて

 第55回全道高等学校美術展・研究大会(石狩大会)<Web美術展併催>の開催に当たり、本大会の盛会と参加する高校生及び指導に当たられている教職員の皆様に感謝と期待の言葉を贈るとともに、開催に向けて様々な御尽力を賜りました関係各位に紙面を借りて心からお礼申し上げます。
 さて、御承知のとおり、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、昨年度は帯広大会の開催を取り止め、特別企画として、インターネット上で「全道高等学校Web美術展」を行ったところです。今年度は、感染状況については昨年度よりも思わしくないものの、ウイルスとの闘い方が分かってきたことにより、工夫に工夫を重ねて、なんとか開催に漕ぎ付くことができました。しかしながら、先日の道外での音楽イベントのように、開催はしたものの問題も発生してしまったのでは、これまでの努力が台無しになるばかりか、開催自体の判断や制作する生徒、部活動の在り方にまで疑問や批判が集まり、新たに生み出されるのは艱難辛苦ばかりとなりかねません。
 私は、何かを創り上げるには、ひらめきとともに熱意や努力が必要であると考えていますが、革新的な創造は、「突然、降りてきた!」というような場合であっても、実は数えきれないほどの「模倣」の後にあるのではないかと思っています。独創的であったり、有名であったりすることを望む人は世の中にたくさんいると思います。先ごろ、時宜を踏まえて何かと物議をかもしたオリンピックが終了しましたが、そう言えば、シンボルマークのことで問題があったなあと思い出します。模倣であるにもかかわらず、さも独創であるかのように扱い、その評価によって有名になったところで、経緯や真実が明らかになれば、計り知れないダメージを受けることになります。
 正解が想像できない課題に直面するこの大会自体が、関係者全員によって創り上げられるものだと思います。作品制作に感謝し、その作品を味わう人々の心が揺さぶられることを願うとともに、大会成功に向けて、関係する者一人一人が情熱をもって誠実に取り組むことを切望してやみません。

北海道高等学校文化連盟美術専門部長 福西 一成
(北海道札幌英藍高等学校校長)

大会委員長挨拶

第55回全道高等学校美術展・研究大会の開催に寄せて

 第55回全道高等学校美術展・研究大会が、全道各地から多くの高校生の美術作品をここ札幌市民ギャリーに集め、開催できますことを心からお礼申し上げます。
 今年度の本大会のテーマは「ガフ(画布)に魂を込めよ」です。ガフとは、ヘブライ人の伝説にある神の館にある魂の住む部屋のことです。伝説によると、この世に生まれてくる全ての子どもは、この部屋で魂を授かって生まれてくるとされています。このテーマを設定した当番校の美術部員は、ガフと美術部の活動では切っても切れない関係にあるキャンパスの画布をかけて、このテーマにしたそうです。この美術展に全道から集まった魂がこもった作品の鑑賞を通して、観察力や批判的思考力を高め、互いに切磋琢磨して、さらに素晴らしい作品を生み出すエネルギーにしていただければ幸いです。
 さて、高文連美術専門部の大会では、長らく平面と立体の2つの部門の作品を出品するように規定されていました。しかし、昨年度の第44回全国高等学校総合文化祭「こうち総文」から映像メディア部門も設けられるようになり、多くのノン・インタラクティブな作品が全国の都府県から出品されるようになりました。北海道においては、映像作品の総文祭への出品には至ってはおりませんが、今後は段階的な周知や試験的な賛助出品を通して広がっていくことを願っています。そして、このような部門の拡大により、生徒の表現する世界がさらに広がり、本大会の目的でもある芸術文化活動への参加意欲を喚起し、創造的な人間育成を図ることにつながることを期待しています。
 最後になりますが、本大会の開催に当たりまして、コロナ禍にあって会場をお貸しいただきました札幌市、札幌市芸術文化財団に感謝申し上げるとともに、運営にあたられます石狩地区高等学校美術部顧問をはじめ関係者の皆様にお礼申し上げ、当番校代表の挨拶とします。

第55回全道高等学校美術展・研究大会委員長 五十嵐 晋
(北海道札幌西高等学校長)

札幌市長挨拶

歓迎のことば

 北海道高等学校文化連盟第55回全道高等学校美術展・研究大会が札幌市におきまして開催されますことをお慶び申し上げますとともに、全道各地からお越しいただきました皆様を心から歓迎申し上げます。
 また、北海道高等学校文化連盟が半世紀以上の長きに渡り、芸術を通して高等学校相互の連携をはかり、未来を担う生徒の各種文化活動に熱意をもって取り組んでこられましたことに、深く敬意を表します。
 昨年より、世界的に新型コロナウイルスの感染が拡大し、今もなお、人々は不安を抱えて生活しているところです。皆様の活動におかれましても、多くの制約が生じている中、様々な工夫を凝らし、本研究大会の準備を進めてこられたことと存じます。
 私たち行政に携わる者といたしましても、感染拡大防止と社会経済の維持に全力で取り組み、再び誰もが安心して暮らしていくことができるよう、魅力と活力を創造し続ける持続可能な街を目指してまいります。
 日々の生活に変化が生じている中、文化芸術は人々に笑顔や希望をもたらす大きな力となります。全道各地からご参加された高校生の皆さんが、今回の大会テーマ「ガフ(画布)に魂を込めよ」のもと、創意工夫を凝らし制作したそれぞれの作品を鑑賞し合い、お互いに切磋琢磨されますとともに、才能を発揮されることを期待しております。
 結びになりますが、本研究大会の開催、運営にご尽力されましたご関係の皆様に改めて感謝申し上げますとともに、本研究大会のご成功と、皆様の今後ますますのご発展とご活躍を心から祈念いたしまして、歓迎のことばといたします。

札幌市長 秋元 克広

当番校美術部長挨拶

ようこそ、石狩大会へ

 皆様、石狩大会へようこそ。当番校として心より歓迎いたします。
 さて、昨年は不自由の多い一年でした。今尚、コロナ禍は収束せず、不憫な状況ではありますが、第55回全道高等学校美術展・研究大会〈Web美術展併催〉を無事に開催できたこと、大変嬉しく思います。
 今大会につきましては、思うようにならなかった昨年の分まで、大会に入選された素晴らしい作品とともに、自然と都会が調和する石狩を、思う存分楽しんでくださると幸いです。
 この大会で、新たな作品に、人に、景色に出会い、その全てが魂のこもった美しい作品の糧となることをお祈りいたしまして、歓迎の言葉とさせていただきます。

北海道札幌西高等学校美術部部長 多留 さつき